脳みその内臓

まったりうつと治していきたい記事たちです。

あなたも迷惑な客!?【ガチで迷惑編2】事例で列挙!

迷惑客シリーズ③

 

○ ホテル結婚式場

⑴   出てくるもの全て「どこ産?」「何種?」なグローバル一流女子

 

一番広くて高いお部屋での結婚披露宴。私が受け持ったテーブルは、新婦の女友達9人テーブル。

開始時刻前からお席にて、厚い化粧直しとドレスのいろんなところの角度直しに余念がない。

お席に一人増える度

「昨日までニューヨークだったの。そのままここに来たから手持ちのドレスがなくて」

「久しぶりね!私なんかタヒチからここに直行なんだから。お化粧全然できなかったの〜」←それで目の上真っ黒でキラキラなんですね〜!

「みんないいわね。私なんか仕事でシンガポールだからダイヤのアクセサリーが…」「友達がラスベガス…」「パリのお店でね…」

略!!!!!

披露宴が始まって乾杯の段取り。

担当のテーブルにシャンパンを注ぐと

「このシャンペンはどこ産かしら?」と半径2つ隣テーブルに聞こえるくらいの大きな声で仰る。←マジで 方口元上げて「かしら?」って言ったの!ビックリ。

ていうか、乾杯の飲み物がどこ産か、乾杯の挨拶してる人無視して気にしたことある人いますか。アサヒか〜サッポロか〜キリンか〜とかはよくありますが。

隣の隣の女性も

「そうね〜わたくしなんかは、シャンパンは口に合わない産地があるもの。安物じゃ困るから。ははっ」←ガラスの仮面かよ!?と思うくらい。逆に感動!

急いでボトルを裏返すも、何語かも分からない文字。少なくともアルファベット文字圏じゃないヤツ。もちろん、日本語表記はない。

 

「そうですね…」と微笑みどう誤魔化そうと逡巡していると

 

「この香り…ブルゴーニュ産じゃなくて?」

「そうね!ブルゴーニュ産なら得意だわ」

 

多分違うけど

「はい。左様でございます。」ニコっ

 

※注  シャンパーニュ地方の葡萄を発酵させたスパークリングワインを特別に『シャンパン』と呼びます。それ以外は、スパークリングワインです。

 

「そういえば、あなたフランスに留学してなかった?」

「そうそう。ブルゴーニュ地方に何週間かね。不思議ね。その土地の香りってあるの。土の香り。体が覚えているものなの。ワインにも土の香りがちゃんと出るの。ブルゴーニュの香りは染み込んでいるから。」

ナニ、この会話!?逆ににスッゲーーー!!!銀魂で描いて欲しいコイツら!

シャンパン注ぎ、危うくも終了。

その後も

「このソースは何がベースのソースかしら。どこ産?」

「バスサミコス?…ソイソースでしょ」←?

「このフィッシュソテーはどこ産?」

「このステーキ、仔牛の月齢は?何種?種ってあるじゃない、わかるかしら?」

「ビール?ああ!ビアね!ドイツで飲んだきりだからわからなくて〜!」

…うちの偏見がもしかしたら入っているかもしれない。だが敢えて書くと。ド・イ・ツ!とかブ・ル・ゴー・ニュ!とかかなりはっきりと大声でお話なさっておられました。

 

で、何が迷惑かと言うと。

 

この人達を呼んだ新郎新婦、か な り の無理を言ってこの部屋を使ってらっしゃるんですよ。

披露宴の前にスタッフミーティングがあります。ルームマネージャーから

「この新郎新婦、本来ならお断りする予算と条件での披露宴です。メニューのランク下げとメニューカットもしてますのでいつもと違います注意して下さい(ステーキの上に乗るはずのフォアグラを抜く・お口直しがないなど)。時間も30分短縮です。シャンパン、赤白ワイン、ビール、本数制限です。各テーブルでうまく分け合って調整して下さい。ソフトドリンクはカウント。新郎新婦のご要望です。今回お色直しも無しです。焼酎もウィスキーも全体で1本。カクテルやミネラルウォーター、エスプレッソやアメリカンなども無しです。でも、断り方は分かってますね?一応、新郎新婦の恥にならないようにお断りして下さい。」

2年勤めていて、一番高いこのホールでこんな披露宴初めてでした。

 

つまり、有名なホテルの 一番高い部屋を使って披露宴したいけど 招待客への料理や飲み物は最低ランクを下回っても良いし なんなら飲食させたくない  ドレスも中古で買った持ち込みのものにしたい。お色直しもしない。

だから、招待客がこういう方達なのか〜。

 

からの。

「ねぇ、この赤ワインはどこ産かしら?」

「私は口に含んだ瞬間プロバンス地方だと思ったけれど。」

先程と同様に。

「そうですね。左様でございます。」

と適当返事。だって、またアルファベット圏じゃない表記だから。

「やっぱり〜!プロバンスは大好きで何度も行ってるから〜」

「とっても美味しいから、今注いでいるのとは別にテーブルに1本丸々置いていってくださる?」

「そうね!2本でもいいけど!」

「少々、お待ち下さいませ」

本数制限がある。テーブル数以上は出せない。が、他のテーブルでワインを飲まない所のボトルと合わせれば可能かもしれない。と思って探したものの、時間がないし、一本分のワインを確保出来なかった。マネージャーに聞くも「しらねぇよ!」ドリンク責任者「は?マネージャーに聞け!」

しょうがないから断る。

「申し訳ございません、先程の赤ワインなのですが、列席のお客様のために、今回のメインディッシュに合う珍しいワインをご用意致しました。他のテーブルでも人気で、現在お出しできない状況となっております。」

 

「は?ないって事?」

 

「はい。申し訳ございません。」

 

ワインセラーにも倉庫にもバーにも無いってこと?」

 

「バーは別として、そのようになります。他の赤ワインも現在、諸事情によりお出しできなくて、大変申し訳ありません。他のドリンクでしたら、こちらのメニューに…」

 

↓↓↓ここから下!本当にあった怖い口調!本当にこう言ったから!!!

 

「みなさ〜〜ん!!!お聞きになって?ホテルなのに、倉庫にワインが無いんですって!」

 

「え〜!あり得ない!無いわけじゃないんでしょ?」

 

「このワイン、ホテル中のどこにも、一本もないんですって!!!こんな話、信じられる!?あっはははは!」

 

「ホテルなのにワインが無いわけないじゃない!あははっ!おもしろーい!」

 

ワインセラー見て来なさいよ!」

 

見て来てもいいけど、貴方達のこの後の食事は誰が運ぶの?誰も運ばないよ?

 

「ホテル、なのに!ワインが、ないっ!ウケるー!!!あっはは!…じゃ、もういいわ。他にないの。」

 

奇跡的に、乾杯のシャンパンの残りが他のテーブルで出ていたのでそれを置いて黙ってもらった。

 

あとね。なんかセレブ気取ってますけど、「自分達で注ぐからワインを一本置いていって」って。女性が自分達でワインを注ぐてよ、貴女達の言う『ワインセラーには何でも何本でもワインがあるような高級ホテルのレストラン』ではマナー違反じゃありませんでしたっけ。

 

それ以前に、結婚披露宴出席のマナー、ご存知でしょうか。

苦手なもの、アレルギーがある場合は出欠のお手紙で知らせておくもの。もっと細かいものがあれば個人的にご連絡を。

そして、メニューには細かくお品書きがあるではありませんか。全員、視覚の障害があるようには見えませんが

○○産仔牛のソテー ○○○風味○○ソースにて ○○産レモンを添えて

など書いてあるよね?みんな目ぐらい通すよね?

シルバーの使い方も間違ってるし。

あと、お化粧直しはお化粧室でして下さいな。人目につく場所で、しかも食べ物が並ぶテーブルでお化粧するのはマナーに反しませんか。

何より、ワインが無いと騒ぐなんて…本当に新郎新婦やご両家をお祝いする気持ち、ありますか?

最後なんて

「シェフを呼んで下さる?」

ですって。

これら全て、私に言うというより、他の客に言っているようなはっきりとした大声でした。

貴女が有名人で、超高級レストランで彼氏とお食事してるわけじゃないんてすよ。時間の決まった、招待された『結婚披露宴』。

何と勘違いされているのかしら笑

実際、大物女優、タレント、有名舞台役者様のテーブルも担当しましたが、皆様そんなこと仰りませんでした。この前お亡くなりになった女優さん、お皿を下げる度に「美味しかったわ。ありがとう。」「ソースは結構よ。ありがとう。」などなど…何度ありがとうと言われたことか。…VIPの席に派遣の大学生付けてるから業務提携解消されるんだよこのホテル(−_−;)

 

結論から言うと、

何でもかんでも「どこ産?」「何で味付けしてるの?」はウザすぎる。クイズか!もらった招待状類にはサッとでも目を通せ。

TPOが分からないのは迷惑。お客様との距離が近いレストランや素材をウリにしたレストラン、個人的に行く高級レストランでは、「どこ産?」繁忙時間じゃない時に「シェフを呼んで下さる?」はいいかもしれないが。

新婦も新婦の友人も見栄を張りたいだけなの迷惑。

時間が決まっている披露宴ではやめてもらいたい。こちらは秒で動いてる。

あとは、会場に「ない」ものはない。5つ星ホテルで「『タラタラしてんじゃねーよ!』っていう日本の駄菓子下さい。…美味しかったのですぐにあと100個下さい。」

出て来るわけがない。買いに行ってくれたとしてもすぐには届かない。それと同じ。

 

当時の怒りがフツフツと出てきて長くなってしまいました^^;

 

出されるものの安全性や由来を知りたいというのは悪いことではないと思うけれど、メニューに書いてあるものから細かいところまで何もかもはちょっと。

 

あと。もう少ししっかりしたホテルや披露宴会場なら、給仕は派遣の大学生を使ったとしても社員や責任者に報告すれば、なんらかの対策を取ってくれるものなんじゃないだろうか。

「うちのテーブルのお客様達、出すもの出すもの全て、どこ産?何年もの?仔牛の月齢は?肉の部位は?焼き方は?ソースには何が入ってるの?味付けは何でしてるの?、と聞かれて進まないんですが…」と。

元・フォ○シ○ズ○ズ○山○のルームマネージャーは「はぁ!?しらねーよ!自分で聞いて来い!」

で、厨房に聞くと「うるせぇ!邪魔だ!」とコックに怒鳴られ、

最後には「いちいちどこ産かなんて見てねーよ!こっちは忙しいんだよ!」あとはガン無視。

ドリンク担当も、優しい人が担当でなおかつ捕まったら聞けるけど、捕まらないし、意地悪な人の方が多いんですよね…

 

今なら大声で叫びたい。

「お前らを呼んだ新郎新婦な、お前らに飲ます酒はねーってよー!!!!!」

 

私にどうしろと。

という体験談でした。なんのこっちゃ。